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テキスト・リーディング 他のスタディースキルと同様、リーディングについても、高校で学んだようないわゆる「英文読解」が、「リーディングの上手さ」につながるというのは過ちであることをまず自覚しましょう。 大学のテキスト・リーディングは 講義の補助として、クラスの要点をより良く理解するために行なう ものです。そういった意味では、へたに速読などを練習してなるべく多くの量を短い時間で読んでしまおう、という対策もあまり好ましいものではありませんね。 テキストを読む際に重要なのは、 しっかり読むべきところと、ざっと目を通して済ますところの取捨選択を賢く行なう ことにあります。 それには、当然、クラスの内容を把握した上で、そのクラスの中でこのリーディングはどういう位置づけにあるのかを考えることが大事です。 哲学で、「カントの思想」という名前のクラスを取っていたら、「カント作品集」といったものは、そのクラスのメインテキストであることが予想できるでしょう。別に、何かドイツの短編小説が課題リーディングになっていたとしたら、おそらくその物語の中がカントのセオリーに影響を受けている部分を話し合う、といった目的で使われるだけであると思われるので、じっくり読む必要はなく、もしかしたらどこかであらすじを読んでおくだけで乗り切れるかもしれません。 上の例は極端ですが、要は、「この読み物のどこが授業に使われるか/テストで出題されるか」ということを頭に入れながら読むと、メリハリが尽くし、ムダがありません。 授業のテキスト・リーディングにおいては読解力よりこの「ヤマはり」のほうが重要になってくるといっても過言でないのです(もちろん、ヤマをはった部分がしっかり読めないとダメなのですが) ヤマをはったら、あとは、その部分を探して読んでいきます。 お奨めの読み方は「大から小へ」という読み方です。 具体的には、大きな字、目に入ってくる字から、細かい字へと見ていきます。タイトルに始まり、目次、副題、バックカバーの批評、章のタイトル、そして図や年表、写真なども目に飛び込んできやすいですね。 こういうものを順番に見つつ、上記のクラスの内容との関連付けも考えながら、本全体(それが難しいようなら章ごと)の要約をします。そうして、特に必要だと思う部分、上手くまとめられない部分は、もうちょっと読み込んで見ましょう。 よく知られている「ワザ」は、章の初めの段落と最後の段落を読む、そのあと、各段落の第一文だけを読む、という方法ですが、これは結構使えます。その章の要約がされてるのはかなり高い確率で最初と最後の段落であり、段落の要約はその最初に為されているからです。 授業の中で、「次の授業までにこの章を読んでおくこと」「次回のディスカッションに備えて何ページから何ページを読んでおくこと」といわれたら、その指定範囲の中に大きなポイントが一つあるはずです。それは何か、を探しながら読みましょう。タイトルや斜体文字などに、キーワードを見つけられればしめたものです。それらを見つけたら線を引いておき、出来れば数センテンスでその内容を自分でまとめておくと、次の授業やディスカッションの準備はばっちりです。 上に挙げたような読み方のコツは、ネイティブスピーカーの学生も使っているものです。 英語を母国語としない留学生には、最初は難しく感じるかもしれません。ポイントを拾おうにも、キーワードとなる単語の意味が分からないとか、結局辞書を引いている時間のほうが読む時間より多くなってしまうのです。 時間に余裕があるなら、じっくり時間をかけて気の済むまで読むのもいいでしょうが、私はあえて時間を区切ってポイントを拾いながら読む方法を薦めます。 この読み方を練習することによって、単語でなく、内容に集中する読み方が身に付き、 単語を理解してから要点を探す という方法から 要点を見当つけてからその部分の単語を調べる という方法に切り替えることが出来ます。後者のほうが効率が良いのは、いうまでもありません。 一回読んで分からなかったらとりあえず諦めて先へ行く、くらいの気持ちで、多少不安はあっても実行してみてください。 留学準備中の人は、興味のある読み物を多読するのも良いですが、専門誌や論文などにも早いうちから触れるようにし、上の読み方を実践しておきましょう。 実践練習(メルマガ「アメリカの学生から盗め!スタディースキルズ」第9号より) ■■ 参考(ブログより) ■■ 大学の課題図書にうんざりしている人へのアドバイス
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