ディスカッション
ディスカッションが得意、という事とよくしゃべるのが好き、ということを一緒のものと考える
傾向が、日本人に限らずアメリカ人の学生にもありますが、ディスカッションで一番重要なのは
的を得た発言をする
ということです。
慣れない英語を使って討議する留学生にとって、ディスカッションを上手くするためには
意見をいえないのは英語が上手く使いこなせていないからなのか
それとも
何を言っていいかわからないから発言できないのか
ということをじっくり考えることがスターティング･ポイントとなります。
すばらしい意見を持っているのに、英語が壁になって発言できない、というのであれば、
とにかく手を上げるべきです。話し始めれば自分の言いたいことが伝わっているかいないかは、周りの反応
をみれば分かるので、言葉を変えたり、例を挙げたりしてとにかく｢何かを訴えよう｣とすると、
協力的な生徒が助け舟を出してくれたりします。
こうして、数をこなしていけば、英語の苦手意識も克服できるので、上達も比較的早いでしょう。
問題なのは、｢意見を持たない｣場合です。
暗記学習の得意な日本人学生にはよくみられると思います。聞かれたことに対する模範解答でなく、
自分の見解を述べる、というと、しり込みしてしまうんですね。
人の意見を吟味しながら、自分の意見を言えるようになるには、頭に入っている知識を探す作業から、
新しい発想(ひらめき)をどんどん出していく作業への切り替えが出来なくてはいけません。
「何を言っていいかわからない」の壁を越えるには、手始めに
間違った解答はない。場違いな解答さえしなければ
ということを、しっかり自分の頭に叩き込んでください。
クラスが始まって数回は黙って人の意見を聞くのもいいと思います。それも、ただ感心して
聞くのでなく誰が的を得た発言をしているか、逆に、全くまとまらない発言をしている
生徒はいるか、をよく観察してください。
クラスメートと、各人の発言パターンが読めてきたら、自分もこの人みたいな発言が出来たらな、
という人を選びます。
そして、その人をしっかり観察してみてください。そうしながら、「どうしてこの人の今の意見に、
自分は感心したか」、その理由を考えて見ましょう。
それが分かったら、手を上げてみてください。そして、
「さっきの○○の意見は、よかった。僕も---
だと思うから。」
という種の発言をして見ましょう。あなたが「上手い発言をする」と思っている人の意見に沿った
意見だから、まるっきり的外れな意見ではないことは確かですし、続いてもとの意見を言った生徒や他の人が
それについてのコメントをする確立も多いです。ディスカッションを上手くつなぐ
役も果たせるわけです。
以上は、発言のきっかけを作るための、ちょっとした発想の転換ですが、他にも意見をいう場面を自ら
作る方法はいろいろあります。
大切なのは、自分の意見を教室の会話と比べながら冷静になって練ること、その意見がクラスの
ディスカッションに有益なものになると信じること、そして、タイミングを上手く計って
声を出してみること、です。最初の一歩が踏み出せると、それほど苦手意識もなくなりますよ。
■■ 参考（ブログより） ■■
ディスカッションの授業について
ディスカッションは怖くない--発言するきっかけになった事件
ディスカッションの上達法（自己流）
日本でディスカッション練習
海外ドラマでディスカッション
トム・クルーズからディベートを学ぶ
ディスカッションでI don't think soは禁物？？
日本人が国際討議に弱い理由は？
授業中に質問するコツ
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スタディースキルズその６：エッセイ･レポートの書き方
