エッセイ・レポートの書き方
授業で課題として出されるレポート、またはエッセイ(通常paperとよばれます)
は、成績を左右する最も大きな要素といっていいでしょう。
にもかかわらず、多くの生徒がこれを軽視している、あるいはきちんとした戦略をもって
取り組んでいないように思われます。留学生はことにそうかもしれません。
要するに、
レポートは、授業の集大成なので、習ったことのまとめを書けばいい
と考えている人がいるのです。
アメリカの大学のエッセイやレポートは、日本の高校でやった小論問題の英訳
といった考えは捨てましょう。
読み手(教育者)がエッセイに求めるものが、根本的に違うからです。
エッセイの課題に出される問題を見れば、一目で違いが分かります。
例えば、日本史の小論問題では
豊臣秀吉の朝鮮出兵について説明しなさい
といったような問題が出されると思います。
答えは、すでに参考書に載っていますね--年代、何度にわたって行われたか、
結果はどうだったか、経済、文化の影響、など、採点者はいくつかのキーワードがきちんと文中に
含まれているかを基準に小論の良し悪しを決定します。
アメリカの大学では、
秀吉の朝鮮出兵は正しい決断であったか
もっと突っ込んだものになると
秀吉の朝鮮出兵と、昭和の日本のアジア侵略を比較し、両ケースに共通する
日本の海外進出のパターンについて議論しなさい
なんていうものもでてくると思います。
これは、明らかに、「習った内容をまとめられるか」以上のことを求めています。
こうしたエッセイでは、
事実(証拠)をきちんと把握し、分析した上で自分の意見が述べられる
ということが求められます。
「秀吉の朝鮮出兵は完全な失敗であった」という答えも、「朝鮮出兵は、秀吉の下せる最良の判断であった」
という答えも書き方によってはA評価になるのです。
ここで、採点者が見たいのは以下の点です。
主張がはっきり述べられ、それに沿って議論が進められているか
主張をサポートする証拠(授業で習った内容)が、上手く取り入れられているか
様々な見解を分析し、最終的に自分の論が正しい、といった構成になっているか
こういった点を、注意してまず構成(骨組み)を組み立てましょう。
経験では、この構成力と、「アイディアのユニークさ」が、レポートの評価の大半を
決定します。これさえ出来れば、英語のミスなんて、見直せば見直すほど良くなっていきますからね。
英文レポートの作成法については、Eブックで詳しく説明しています。
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■■ 参考(ブログより) ■■
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